(インストール記録)
ホンダFITシャトルにカーナビゲーション&AVシステムを取り付けました。
車名・仕様: ホンダFITシャトル HYBRID Sセレクト (リアビューカメラ、ハンドルリモコン付、ナビ仕様の配線済み)
ナビ&AVシステム: KENWOOD製 MDV-Z700
● 接続キット
・配線キット NKK-H74D
・ホンダ純正カメラの信号をNTSC信号に変換するものです
・ハンドルリモコンに接続するためのコネクター KNA-300EX
● ピラーの内貼りを外す
赤丸の位置にピンがあります。 ピラー付近のみモールをはずし、内貼りを手前に引くとピンが外れ、上に持ち上げると取り外せます。
白い部分全体が外れます。下部は、ロックされていません。
● センターパネルを外す
①上側のグローブボックスの蓋をあけると、幅1cmほどの隙間がありますので、そこから、板状の物を差し込み抉ると、センターパネルが少し上に上がります。(段差ができる)
②段差とわずかな隙間を利用して、③センターパネルを手前に引きます。
ピンのある位置です。 赤色のピンは外れやすいので、取り付けるときには付いていることを確認します。
写真のセンターパネルは、加工済みです。窓枠の突起部分をカットしています。
● TVアンテナの取付
点検証が貼られている左側から始めるとよいでしょう。
位置を決め、アンテナエレメントをマスキングテープで仮止めします。
ピラー側のアンテナエレメントは、ピラー側に寄せすぎると、電極(ブースター)部が正常な位置に取り付けられなくなるので、注意が必要です。
内貼りのある状態で、マスキングテープ等で印をつけておくとよいでしょう。
Ⅰ、Ⅱの順に剥離紙を剥がし、貼り付けます。 Ⅲは、電極(ブースター)部を貼る前に剥がします。
(左右対称に貼るために)
左側が完了したら、OHPシートなどの透明フィルムをガラス面に当て、ペンでアンテナエレメントの位置をマークします。透明フィルムを裏返して、右側の位置を決めればよいと思います。
電極(ブースター)部を貼るための「位置合わせ▲マーク」があるのですが、見にくかったので、マスキングテープに印を付けておきました。
電極部の左右のツメを広げると、アンプ部(ブースター)が分離できます。ツメは折れやすいので注意が必要です。
電極(ブースター)部から12cmくらい(余裕をもって)引き出した状態で、2本の同軸ケーブル(アンテナケーブル)を、既存のハーネスに沿わせて、インシュロックかハーネステープで数か所固定します。
ピラーの内貼りを取り付けます。
もし、隙間が広がって、気になるようでしたら、ホットボンドで固定します。
電極(ブースター)部を貼り付けます。
TVアンテナの同軸ケーブルは
既存のハーネスに沿わせて、インシュロックかハーネステープで固定しながら、センターコンソール位置まで配線します。
作業にあたって
運転席側は、下部パネルを外します。ツマミを回し、下に引くと外れます。
助手側下部のパネルをはずし、下側グローブボックスの両サイドを内側に押すと、グローブボックス本体が真下まで傾きます。
● GPSアンテナの取付
(私は、ダッシュボードの上に取り付けるのが嫌いなので)
ダッシュボードの裏面に貼り付けました。
鉛ガラスでの電波の減衰はありますが、樹脂製ダッシュボードによる減衰はありません。
GPSアンテナの貼り付けに用いた両面テープ
今まで、サーボの固定などで実績があります。たぶん大丈夫でしょう。
● マイクロフォンの取付
取付説明書にはステアリングコラム上部に取り付けるよう説明されていましたが、恰好が悪いので、側下部にしました。
実験の結果、この位置でも良好でした。
● 変換ケーブルの製作
配線キットNKK-H74D、リアカメラアダプターRCA013H、リモコン用コネクタ付ケーブルKNA-300EX、それとMDV-Z700付属のケーブルを使用します。
不要な線は取り除き、また、不必要に長い線も短くしました。
車体側との接続は圧着スリーブまたはギボシ端子としました。半田コテで新車を焦がすといけないと思ったので。
KNA-300EXのKEY①とKEY④は10cmほど延長して、車体側のハーネスにリングスリーブで接続します。
車速検出(S-SENS ピンク)線は不要に長かったので、ダイオード(白色のプラスチック内)側を切断し、ハンダ付けしました。
現時点では、リアカメラしか使わないので、それ以外のAV入出力ケーブルはコネクタから取り外しました。
GND(黒線)はナビ側と車体側とを直結し、リアカメラ接続アダプターのGND線とパーキング検出(PRK-SW 若草)も、GNDに接続しています(※)。R型圧着端子は取り除きました。
R型圧着端子をボデーに接続する意味はほとんどありません。なぜなら、車体側コネクタのGND(黒線)は、近距離でボデーに接続されています。かつ、ナビ本体を取り付けた後は、下側2本のボルトでボデーに接続されます。
※パーキング検出線をGNDにすると、走行中でもナビの操作やTVが視聴できます。自己責任でお願いします。
配線図(PDF形式)
現時点で不要なケーブルはコネクタハウジングから取り外し、保管しておきます。
● 変換ケーブルの車体への接続
FITシャトルハイブリッドのオーディオコネクターのピン配置は、次のようになっています。
オーディオコネクタを接続します。ロックレバー(白色)が付いています。
ステアリングリモコン&ETCコネクタ(KNA-300EX)のKEY①線を車体側オーディオコネクターのピンク線に接続します。
(注意)写真では、コネクタ側に矢印が付いていますが、切断した線に結線します。
このコネクタ用コンタクトが入手できれば、スマートに仕上がるのですが。
ステアリングリモコン&ETCコネクタ(KNA-300EX)のKEY④線を車体側オーディオコネクターの白(橙)線に接続します。
車体側に2ピンのコネクターがあります。
リバース検出(REVERSE 紫/白)線を緑線に、パーキング検出(PRK-SW 若草)線をオレンジ線に接続します。
ただし、パーキング検出線をGNDに接続している場合は、オレンジ線に接続してはいけません。
リアカメラ変換ユニットを固定します。 ケース底面にスポンジテープ(※)を貼り、インシュロックで縛ると、しっかり固定できます。
※私は、コネクターに巻いているテープと同じ、JR PROPOから販売されているものを使いました。
FM/AMアンテナ変換ケーブルを接続します。
写真右のコネクターは使用しません。これは、純正ナビのTV用で、アンテナ本体はFM/AMアンテナと共用です。
ブースター電源供給線(青)は、MDV-Z700のアンテナコントロール(青)に接続します。
変換ケーブル類の設置が完了した様子
GPSアンテナやTVアンテナの同軸ケーブルは長すぎます。余ったケーブルは、ループ状に処理しておきます。 ペシャンコに束ねないほうが良い(減衰が少ない)です。(※)
マイクのコード(シールド線)は、2つ折りにして巻き、ペシャンコに束ねるとよいでしょう。外部から誘導ノイズが入りにくいです。
※同軸ケーブルは最短距離で直線で使用するのが理想です。曲げると、その部分の特性インピーダンスが変わり、結果、インピーダンス不整合により減衰量が増加します。
同軸ケーブルは、鋭角に曲げたり強く縛って変形(断面が楕円形に)させたりしないほうがよいです。
必要最小限の長さに加工できれば理想ですが、コネクターが入手できないので無理ですね。
低周波ノイズの軽減
オーディオ用シールド線は、できるだけ束ねます。たとえば、左右チャンネルの信号線など。
シールド側(アース線)で、ループができると、電磁誘導ノイズの影響を受けやすくなります。
● MDV-Z700へブラケット・パネルを取り付けます。
NKK-H74Dの取付説明書に従って組み立てます。センターパネルも加工します。
ブラケット取付位置は左右で異なるので気を付けてください。右側が奥に付きます。
● 車体にMDV-Z700を接続・固定する
あらかじめ、
・内装に傷がつかないように、段ボールやガムテープで養生しておくとよいでしょう。
・スピードナットを左右に取り付けておきます。
・USBケーブルはシリコン素材のスパイラルチューブで覆いました。このスパイラルチューブは柔らかく柔軟性に富んでいます。
・USBケーブルは助手席下側のグローブボックスの向きに引き出します。
MDV-Z700を固定します
・ハザードスイッチハーネスを引き出しておきます。
・センターパネルを合わせてみて、固定位置を微調整します。
USBケーブルの処理
・助手席側のコンソール下部のパネルをはずし、下側グローブボックスの両サイドを内側に押すと、グローブボックス本体が真下に向き、作業しやすくなります。
・USBケーブルが上下のグローブボックスに挟まれないように引き出し位置を決めます。
● 動作チェックと初期設定
・スピーカーの結線ミスがないか確認します。
スピーカーの極性はギボシ端子のオス・メスなので間違いはないと思います。
情報・設定メニュー ⇒ サウンド設定 ⇒ バランス/フェダー (取扱説明書p.152~)
カーソルを右前にしたとき、右前のスピーカーからのみ音が出ていることを確認します。他の3つは無音です。
同様に、左前、右後、左後を確認します。
前後左右は正しいか?
同時に2つのスピーカーから音が聞こえる場合は、右前(+)が右前(+)、右前(-)が左後(-)のようにバラバラに接続されています。
・リアビューカメラの設定 (取扱説明書p.187~)
情報・設定メニュー ⇒ システム設定 ⇒ 車両設定 ⇒ リアカメラ接続
「汎用カメラ」を選択し、「閉じる」をクリックします。
・ステアリングリモコンの設定 (取扱説明書p.192~)
情報・設定メニュー ⇒ システム設定 ⇒ 車両設定 ⇒ ステアリングリモコン
「ホンダA/B」を選択し、「閉じる」をクリックします。
この設定では、ステアリングリモコンの「MODE」ボタンで、ソースが切り替わります。
変更したいときは
「ステアリングリモコン」を選択クリックして、「ユーザー学習」を選択し、「閉じる」をクリックします。
「ステアリングリモコン学習」項目が有効になりますので、選択クリックします。
VOL▲ VOL▼ CH▲ CH▼ MODE と一つづつ学習させ、最後に「学習完了」をクリックします。
写真はMODEボタンを「HOME」に設定した例です。
・GPSの受信状態
HOME画面において、コンパスをクリックするとGPS天空図が表示されます。
・車速センサー
情報・設定メニュー ⇒ 接続情報 (取扱説明書p.165~)
加速させたとき、「車速パルス」の数値が上昇すれば正常です。
・テレビ、リアビューモニターの動作点検
シフトレバーを「R」にすると、リアビューモニター画面に切り替われば正常です。
・リアビューモニターのガイド線の調整 (取扱説明書p.191)
情報・設定メニュー ⇒ システム設定 ⇒ 車両設定 ⇒ リアカメラ調整
必要に応じて行います。
・その他
CD、DVD、USBメモリ、SDカードメモリなどのメディアとの接続を確認します。
(ただ今、更新中)