◆ JR PROPO製エクストラアンテナ EA131 です。
3本の線で受信機本体と接続します。
赤・・・電源3.3V 消費電流25mA(実測値)
黒・・・GND
灰・・・信号(シリアルのデジタル信号)
サーボコネクタとピンと順番が違います。GNDと電源とが逆順です。
外観ですけど、生産地が日本とマレーシアとでは、アンテナガイドの外径寸法が異なります。
写真は日本産です。マレーシア産は日本産より少し細いです。
◆ 内部基板です。
アンテナと呼びながら、これ自体が受信機です。 Micro Beast などのジャイロではエクストラアンテナを直接接続できます。
◆ RD631です。
この中にエクストラアンテナとまったく同じ基板が入っています。
ただ、RD631はアンテナが1本だけです。
RD631は1/4λホイップ、EA131では1/2λダイポールアンテナとなっています。
どこが違うのかというと、グランド(アース)側にエレメントが付いているかどうか違うだけです。
向かって右側(コネクタがある側)がアース側です。
ここで言えることは
・もし、エクストラアンテナのエレメントの片側が金属などの導体で遮へいされそうな場合は、向かって左側のエレメントを優先してください。
・アンテナ線(エレメント)が切れたら、同じ長さ(32mm)+半田しろ1mmの、適当な電線で作ればよいでしょう。
使わなくなったエクストラアンテナ用ケーブルの灰色線が良いと思います。芯線も同じでした。
計算上で1/4波長は
300000 ÷ 2400 ÷ 4 ≒ 31.25mm
基板には2つのICが実装されています。
◆ 2.4GHzのRF受信ICです。
CYRF6939という型番のICです。
これは、ISMバンド(2.400GHz~2.483GHz)DSSS(Direct Sequence Spread Spectram)用のトランシバーICです。ワイヤレスマウスやキーボードなどに使用されているようです。
当然、双方向通信に対応していますが、ここでは使っていません。
室内用小型ヘリコプター(100クラス)の中には送信機・受信機ともに、このICが使われているものもあります。 このICは通信距離10m程度を想定して設計されていると思います。
(この記事の下の方で、サイプレスCYRF6939の規格・使用説明書がダウンロードできます。)
詳細がわかります。
◆ 信号処理用のCPU(マイコン)です。
CYBC214 3424LFXI と書かれています。
PA-RISCプロセッサです。PAはヒューレットパッカード社のアーキテクチャを意味します。
この中のプログラムにJRのノウハウが詰め込まれているのでしょう。
◆ 12MHzのクリスタルです。
CYRF6939に接続されており、正確なクロック信号を作っています。
また、マイコン用のクロックもCYRF6939から供給されます。
本当に(見た目は)シンプルな構造です。 大型コイルやRFトランスなど一切ありません。チップインダクターは使用されています。
◆ エクストラアンテナ EA131からの出力信号です。
符号化された信号が出ています。 私には意味不明です。
1つの群を拡大すると
ch1の値を変化させると
となります。
◆ CYRF6939の技術資料です。
◆ エレメントのガイドにポリイミドチューブを使っています。
JRから発売されています。 高価です。
折れ曲がってシワが付いても、ライターで加熱するとシワが取れます。(完全ではありませんが)
おそらく、古河電工製のものではないでしょうか。
私は、ある業者を通して、古河電工から見本を手に入れました。当分使えます。
このポリイミドチューブが日本産のエクストラアンテナにはピッタリフィットするのですが、マレーシア産にはゆるゆるなのです。
◆ 古河電工のポリイミドチューブ
http://www.furukawa.co.jp/poly/index.htm