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オートジャイロ アーカイブ

2012年06月22日

オートジャイロ Cierva C-30 完成

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オートジャイロ Cierva C-30 が完成しました。
オートジャイロは、RAD製ひまわりⅡ、フライングスタイロ製Cierva C-30、そして今回で3機目です。
いずれも飛行はできましたが、いまだに納得のできる操縦はできていません。
今回のCierva C-30はフライングスタイロのそれより2倍近く重量が重いです。重心位置や迎角なども不明です。
キットに組み立て説明書が付属していなかったからです。

オートジャイロとは
ヘリコプターのように回転翼機ですが、ローターには動力が付いていません。前からの風の力でローターが回転します。回転することで、固定翼機の主翼の働きをします。
舵は、サイクリックピッチコントロールではなく、回転面を直接前後左右に傾けて行います。


ローターヘッド部分です。

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3枚のローターは、各2本のボルトで止めるようになっていましたが、墜落時の損傷を軽減するため、内側の1本はバルサ棒を差し込んでいます。

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フラッピングダンパーになっていて、上下にしなります。
このモデルでは、ローターは反時計方向に回転します。
ローターの下から風を受けると、ローターは上にそり、マイナスピッチが付き、ローターは回転力を得ます。また、ローターは揚力を生みやすいような翼の形状(クラークY相当)をしています。


折り紙で模擬すると

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2個のサーボで、エルロン(左右)とエレベーター(前後)方向にヘッドを操作しています。プロポで、エレボン(デルタ翼)ミキシングをしています。
使用サーボはHyperion DS09-SMD(メタルギア)を使用しました。

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ESCはHyperion TITAN 30A 、バッテリーはHyperion 3S 1600mAh 35C Li-Po を使用。

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ラダーサーボはHyperion DS09-SMD、受信機はHITEC MINIMA6E(6ch)を使用。
受信機の横に貼り付けているのは、機体発見用ブザーです。

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モーターはA2212-13 (KV値1000、極数12、マグネット数14)、プロペラは9x4.7を使用。
これで、最大電流12A、静止推力750gが得られました。とりあえず、これでテスト飛行する予定です。

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ラダー、尾輪のリンケージです。

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前から見たらこんな感じです。ダミーエンジンは木製で塗装済み完成品でした。

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これで、うまく飛ぶでしょうかね?
迎角は6.5度、水平方向の重心位置はマストの付け根付近です。
総重量は770gです。バッテリー140gを除いても、630gです。キットに書かれている飛行重量600gは、どう考えてもウソです。

風のある日にチャレンジしようと思っています。

2012年06月28日

オートジャイロ Cierva C-30 テスト1

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風がある時を見計らって、ローターを回してみました。なかなか回ってくれない。風に向かって走ると、やっと「ヒュンヒュン」と音を出して回ります。以前のフライングスタイロのCierva(シエルバ)は、もっと回っていたような気がします。

そうこうしているうちに、壊れました。
ダンパー板(1mmプラ板)がちぎれました。

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設計上に問題がありそうです。飛行前で不幸中の幸いでした。


壊れたダンパー板より図面を起こし、製作しました。使用した材料はテトラ製の2mm厚のカイダックプレートです。たまたま手元にあったからです。

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このカイダックプレートは、切りやすく、ねばりがあります。将来的にはカーボン板を考えています。


マイナスピッチを付けてみました。元々はピッチゼロでした。

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フライングスタイロのローターを見ると1度くらいマイナスピッチがついていましたので、。この製品にも適用しました。

庭先でテストしたら、ヒュンヒュン回ります。 次回のテストフライトが楽しみです。

2012年06月29日

オートジャイロ Cierva C-30 テスト2

ローターは勢いよくまわります。手投げ発進後、頭上げを起こします。エレベーターとパワーを修正しながら、何とか飛びましたが、右旋回の連続です。エルロンをいっぱい左に打ってもだめでした。
エルロンの舵角は左右約10度です。


飛行ビデオ ~ テスト1

最後は竹藪に不時着させました。画面左の竹藪を過ぎると川です。
回収は苦労しましたが、機体は無事でした。


もう一度テストフライトしました。
頭上げが激しく、修正が遅れ、墜落しました。尾翼部分が壊れました。

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右に傾き、エルロンで修正ができない理由は不明です。サーボのトルク負けもなさそうです。

とりあえず、次の点を修正してみます。

・モーターにダウンスラスト(5度程度)を付ける。
・機体水平時のローター迎角を少なくする(現在7度→5度)。
・エルロンの舵角を増やす。
・エレベーターのダウン側を、迎角0度以下にならないように制限する。
以上。

2012年08月03日

オートジャイロ Cierva C-30 テスト3

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今日は風が吹いているので、オートジャイロのテスト飛行に行きました。

何事も、成功するまでの過程が楽しみです。

何故か、風に向かうと、激しい機首上げを起こします。 この時、エレベーターはフルダウン(迎角0°)です。

フライトの動画です。

墜落時のダメージは少しでした。水平尾翼端が折れただけです。

今後、どのように改良すればよいのか?
フライングスタイロ製のCiervaは良く飛んだのに・・・

・エルロン、エレベーター共に舵角を増やす。 エレベーターは迎角が少しマイナス側も含ませる。

・重心位置を前に移動させる。

・ニュートラル時の迎角を少なくする。3~4°くらいにしてみる。

で、次回テストするつもりです。


2012年08月04日

オートジャイロ Cierva C-30 テスト4

思い切って、前を重くしました。

バッテリー11.1V 1,600mAh(142g)の上にダミーで71gのバッテリーを載せてみました。

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まだ、機首を上げますが、どうにか操縦できる範囲に入りました。

これなら着陸できるかと思い、トライした結果です。

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マストが折れ、水平尾翼端も破損しました。

現地で修理して、再度フライトしました。

そのときの動画です。

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